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2013年10月18日金曜日

京都民俗学会発表要旨(とりあえず第一弾)


平成251018日時点

タイトル:保健婦と民俗の関わり()

要旨:

 農山漁村の地方の暮らしの移り変わりを見ていく中で、そこに暮らす人々がどのように変化を見ていたのかということを思ったとき、彼らと関わった物事もさながら、関わった人たちにも注目すべきではないだろうか。本研究は、従来民俗学ではあまり視線を向けられてこなかった、近代的変化の立役者の一人である保健婦に注目する研究である。保健婦は、文字通り公衆衛生にかかわる役職であると同時に、その地域的な活動として地域社会、家庭と深く関わりを持とうとした人である。つまり、人々の暮らしのすぐそばにいて、そこでその変化に積極的に関与してきたし、保健婦と人々のかかわりの中から生まれる変化は大きなものがある。こうした交流の中に見出す、保健婦と暮らし、それこそ前近代的な伝統社会が跋扈する暮らしの中に、保健婦はどういう風にメスを入れていこうとしたのか、そこを検証したい。

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