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2013年8月4日日曜日

発表要旨できました。

 こんにちは。先だって、報告していた日本民俗学会第65回年会発表の要旨ですが、あれを少しいじって、本日年会事務局へ送付しました。

 何とか間に合いました。しかしながら、本当ならもっと具体例としての活動、特に現在聴ける活動に焦点を当てて発表したいとも思っていたのですが、まだそれを整理するだけの余裕がないのと、なかなか公表には結びつけられないのがあり、今回はそれを断念し、「保健婦の手記」をベースとした発表にしようと考えています。

 発表要旨を読んでくださった方はご理解いただけているかと思いますが、私の研究のスタンスで一番重要なのは生活の変化というものに対する人々の反応と受容がどうであったかです。
 保健婦を事例に出しているのは、また違った理由もあるのですが、保健婦の活動が生活に密着し、そこから得られる多様な情報から、生活変化の在り方を考察していくことができないかと思ったからです。
 ただ、保健婦の手記ばかりを見ているわけではありません。受ける側、農民の手記にも触れておく必要性があります。受け手がどうであったのか、生活に密着すればするほど、やはり摩擦もあったりして、保健婦側との折衝がでてくるものがありますゆえ、こうした場面をどうクリアにしていったのかという部分にこそ、変化の需要の在り方が垣間見えると思うのです。

 民俗学でこうしたことに対してはあまり研究がなく、事例をどう扱っていいのか、例外の範疇に当たるものと思われますが、説明を丁寧にして、なんとかそこら辺の民俗学としてこれを扱うに当たってのことは明確にしておく必要性があると思います。それについては、また発表の時に時間があれば、述べることにしておきましょう。