昨今、ビジネス本で伝える技術がピックアップされているのをよく聞きます。これは研究でも同じで、研究論文や研究発表の場において、研究目的・調査過程・考察事項・結論などを明確に相手(研究を見てくれる人)に向けて発さなくてはなりません。
しかしながら、こうした内容は結構長々と話してしまうもので、要領を得ないと伝わりにくいものになりかねません。研究発表なら30分程度が主でしょう。その30分の間に上記の事項をわかりやすく、且つ論理的に説明しようというのです。発表慣れしている人は要領を得て話ができるかと思いますが、私のようにそれほど発表に慣れていない人間にとってはこれは結構ハードなものに思えます。
そこで、先ほど触れたビジネス本の登場です。私が購入したのは
齋藤孝氏の『1分で大切なことを伝える技術』(PHP新書)
という本です。この本は、「1分」の感覚であらゆるビジネス場面、日常のちょっとした場面において要領よく説明するテクニックがぎっしり詰まっています。これは研究にも応用できる内容です。1分間のうちにどのようなキーワードをどのように敷き詰めれば要領よく且つ簡略的に話を伝えられるかがわかるからです。研究のキーワードは大体3個から4個が常套でしょう。そうしたキーワードを漏らさず、1分という時間の上で話す必要性があります。なぜ話す必要性があるのかと申しますと、研究発表ははじめ研究趣旨と目的をはっきりさせ、聴衆に「ああこういうテーマで、この角度の視点からきりこんでいくのだな」と明確に打ち出さなければならないからです。また、内容に関しても1分では難しいですが、なるべくわかりやすい表現で且つ的を得たものを用意する必要性があり、それもまた時間との勝負となるわけです。最後に結論においても1分で前述の事柄をまとめ上げ、そのうえで自分の答え出す必要性があります。
こうしてみると、
研究発表というものは1分単位の時間感覚で要領よく話すべきであり、その方が聴衆に伝わりやすいものとなるでしょう。
その意味でも、1分間にどれほどのことを伝えられるかが重要となるのです。
私はこの訓練を、1分道場とたとえてをこれから毎日1週間続けてみます。なぜ今する必要性があるのか?それは来月研究調査でフィールドに出るのですが、その際話者や教育委員会に研究趣旨、調査趣旨などを話す必要があるからです。どちらも忙しい中、私の話を聞いてくださるので要領よく1分間にまとめて話してみたいと考えています。
そこでその内容について次は考えていかなくてはいけないのですがそれについては別のブログで紹介していますのでそちらをのぞいてみてください。(リンク欄から飛べます)
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